朝の運動は正しく行えば、1日をエネルギッシュにスタートできるなどメリットが非常に多いです。
この記事では朝トレの効果や利点、注意点やトレーニングメニュー、ダイエット効果などを徹底解説致します。
目次
- はじめに
- 朝トレとは?
- 朝の筋トレ・運動は危険!?結局朝と夜どっちが良い?
- 朝トレのメリットとは?
- 朝トレの効果を具体的に解説
- 自律神経を整える
- 集中力や記憶力を高める
- ダイエット効果を高める
- 基礎代謝をアップさせる
- メンタルヘルスの改善が期待できる
- 免疫力の向上
- 睡眠の質の向上
- 朝トレの注意点
- 適切な睡眠時間の確保
- ケガの予防
- 食事のタイミング(栄養補給)運動前・運動後
- 水分補給・脱水症状
- 負荷をかけるタイミング
- 食事のタイミング
- 体調
- 筆者が実際に朝トレを取り入れて感じたこと
- まとめ
はじめに
この記事では朝トレの重要性とそのメリットについて詳しく解説します。
朝トレ、すなわち朝の時間帯に行うトレーニングは、私たちの健康と日常生活に多大な影響を与えます。日々のルーティンに朝の筋トレ・運動を取り入れることで、身体だけでなく精神的な健康も向上させることができるのです。
この記事を通じて、朝トレの具体的な利点を理解し、どのようにして朝トレを生活に取り入れ、実際にどのような効果が得られるのかを明らかにします。
朝トレを始めるためのヒントや効果的な方法も提供し、読者様が健康的なライフスタイルを実現するための一助となることを目指します。
朝トレとは?
朝トレとは、文字通り「朝に行う運動・トレーニング」を指します。
この習慣は心身の健康を促進し、1日のエネルギーと生産性を高めるとされています。
多くの成功者がこのルーティンを採用しており、アップルのCEOであるティム・クックは午前3:45に起床して1時間メールを確認した後、午前5時までにジムに向かいます。
ジャック・ドーシー(Twitter共同創業者)は、ニューヨーク・マガジンで午前5時30分に起床し、黙想してから6マイルのジョギングをすることを明かしています。
彼らは朝の時間を利用して瞑想、ランニング、スポーツなどを行い、1日の始まりを活動的に迎えています。このような朝の習慣は、身体的なメリットだけでなく、精神的なクリアさと集中力の向上にも役立ちます。
朝の筋トレ・運動は危険!?結局朝と夜どっちが良い?
結論から先に申し上げますと「人による」が答えになります。
理由としては、人によって仕事の時間帯や生活リズムが違う為です。
例えば筆者の場合で説明すると、仕事を複数しており本業が朝8時~17時、副業のフィットネスクラブが18:30~23:30になります。
また「どっちが効果的か?」にフォーカスすると、「食事」「睡眠」が非常に重要になってきます。
8~17,18:30~23:30で仕事が終わり、そこからトレーニングとなると体力的にも気持ちの部分でもかなりキツイです。翌日本業がお休みの土日であれば筆者の場合、最低6時間以上の睡眠をとった上で、翌日の朝にトレーニングに行きます。本業のお仕事があれば当然トレーニングはお休みします。
副業がお休みの場合も、その日は夜21時には寝て朝4時に起きて4:45ぐらいから朝トレをしています。筆者の場合は夜にトレーニングすることはまずありません。仕事後はどうしても気分的にトレーニングする気が起きない為です。
とは言いつつもトレーニングを始めたころは、仕事後の夕方・夜にジムに行っておりました。
ですが筆者は言い訳の天才であり、仕事後だと「今日はいつもより忙しかったから辞めておこう」「上司に理不尽に怒られたからトレーニングする気分じゃない」「電車が遅延して予定より遅れたから」と何かと理由をつけてトレーニングを休んでいました。
その結果、初めの1ヶ月で数回行ったきり、その後退会するまでの数カ月は会費だけ払う幽霊会員になりました。
以上の事から筆者が「夜に運動・筋トレを習慣化することは不可能」と判断しました。
ですが、筆者は仕事だけは真面目に行っています。欠勤や早退・遅刻なんて皆無に近いですし、インフルエンザやコロナになったこともありません。むしろそこしか強味がありませんでした。
これを活かそうと思い「仕事前の早朝にトレーニングする」ことにした結果、現在では2年以上トレーニングを続けることができています。運動歴・部活歴も一切なく、塾も習い事も何一つ続かなかったこの私でさえ「自分の特性・特徴を理解し、やり方を工夫するだけ」で続けて行くことができております。
これが逆に朝が弱く、夜勤専属の方に上記のやり方をやったらどうでしょうか?
恐らく続けることは不可能に近いと思います。夜勤後の早朝、仕事で疲れて早く家に帰って寝たい時にトレーニングは地獄でしょうし、そのような状態でトレーニングはするべきでは無いと思います。
夜勤後は速やかに帰宅して、食事や睡眠をしっかりとった上で適切な時間を見つけるべきでしょうし、日勤・夜勤などの2,3交代制のお仕事の方などが「トレーニング時間を決めない方が良い」可能性もあるのです。
コツは先述した通り、自分の生活リズムや仕事の時間、自分自身の特性・特徴を理解した上で時間を決める事です。
結論、トレーニングの効果を最大限享受するためには「続けること」です。
朝トレのメリットとは?
朝トレの最大の効果は、一日の始まりに体を動かことで心身の活性化が促される点です。
これは、朝の時間帯に筋トレや運動を行うことで、体内の交感神経が刺激され、脳が活性化するためです。その結果、集中力の向上や気分の改善、さらには代謝の促進などが期待できます。
朝トレには、自律神経を整える、集中力や記憶力を高める、ダイエット効果を高める、基礎代謝をアップさせる、メンタルヘルスを改善するといった具体的なメリットがあります。
これらは全て、日々の生活において大きな影響を及ぼす重要な要素です。次のセクションでは、これらのメリットを一つずつ詳しく掘り下げていきます。
朝トレの効果を具体的に解説
朝トレを行うと、交感神経が刺激されて、体温や血流がアップします。また、コルチゾールなどのホルモンの分泌が促進されます。これらの作用により、自律神経のバランスが整えられ、心身のパフォーマンスが向上します。
具体的には、以下の効果が期待できます。
- 自律神経を整える
- 集中力や記憶力を高める
- ダイエット効果を高める
- 基礎代謝をアップさせる
- メンタルヘルスの改善が期待できる
- 免疫力の向上
- 睡眠の質の向上など
自律神経を整える
自律神経は、私たちの体内で無意識に働く重要な神経システムです。
このシステムには主に二つの部分があり、交感神経と副交感神経です。
交感神経は私たちが活動的なときに優位になり、心拍数を増加させたり、エネルギーを放出したりします。
一方、副交感神経はリラックスや休息のときに優位になり、消化を助けたり、心拍数を減少させたりします。
セロトニンの活性化と体内時計のリセット
朝に運動することでセロトニンが活性化し、体内時計がリセットされます。
セロトニンは気分を良くする神経伝達物質であり、その活性化はポジティブな気分をもたらし、日中のパフォーマンスを向上させます。
また体内時計のリセットによって、副交感神経から交感神経への切り替えがスムーズになり、自律神経のリズムとバランスが整いやすくなります。
基礎代謝の向上と自律神経の制御
朝の運動により、基礎代謝が上がり体内リズムが整います。
基礎代謝の向上はエネルギー消費を促進し、体が活発に活動することをサポートします。
活動中は交感神経が優位になります。朝の運動はこの交感神経の活性化を助け、日中の活動的な状態へと導きます。
朝トレの利点
朝の運動は自律神経の切り替えをスムーズにし、一日の始まりに活動的な状態をもたらします。これにより、日中の集中力やパフォーマンスが向上します。また、朝の運動は体内時計をリセットし、セロトニンの活性化によって良好な気分を引き出し、ストレス耐性を向上させる可能性があります。
仕事後の運動の利点
仕事後の運動は、日中のストレスを解消し、リラックスへと導く効果があります。夕方や夜に行う運動は、副交感神経の活動を促し、リラックスした状態をもたらすため、睡眠の質を向上させる効果が期待できます。
まとめ
朝トレは自律神経のバランスを整える上で有効であり、特に日中の活動的な状態への移行をサポートします。朝の運動は体内時計のリセットとセロトニンの活性化を促し、ポジティブな気分と高いパフォーマンスをもたらします。一方、仕事後の運動はリラックスとストレス解消に重点を置いています。
集中力や記憶力を高める
交感神経が優位になると、脳内のドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の分泌が促進されます。これらの神経伝達物質は、集中力や記憶力の向上に役立つと考えられています。
朝トレを行うと、これらの神経伝達物質の分泌が促進されるため、集中力や記憶力の向上が期待できます。
ドーパミンは、快感や報酬を感じる際に分泌される神経伝達物質です。ドーパミンの分泌が促進されると、集中力が高まり、やる気が出るなどの効果が期待できます。
ノルアドレナリンは、注意力や集中力を高める際に分泌される神経伝達物質です。ノルアドレナリンの分泌が促進されると、注意力が高まり、記憶力が向上するなどの効果が期待できます。
軽い散歩や運動であれば、休日や退社後でも可能ですがここでは是非、朝の出社前・起床後すぐに行うことをお勧めします。
午前中はずっと頭がぼんやりしていて「早起きして運動するなんて考えられない」という人もいるかもしれません。しかしそういう人こそ、朝の運動が効果的。朝の運動は脳の血流を増加させ、目覚めたばかりの脳を活性化させてくれます。
ダイエット効果を高める
朝トレ、特に筋力トレーニングを朝に行うことは、肉体的にも理にかなったダイエット方法とされており非常に効果的です。これには生活習慣の改善や精神面での向上も期待できると言われています。
空腹時に運動を行うことは、脂肪燃焼効果が高いとされており、朝トレはその点で特に有効です。全身の筋肉や肝臓のグリコーゲンが枯渇している状態でトレーニングを行うと、体は脂肪をエネルギーとして積極的に使用するようになります。
また、カタボリック状態つまり体がエネルギー不足に陥ることで筋肉だけでなく脂肪の分解も促進されるため、ダイエットにおいて必ずしも悪いことではありません。
朝の筋力トレーニングによるダイエットは、運動後過剰酸素消費を利用し、筋力トレーニング後は約24時間ほど基礎代謝が高い状態が保たれると言われています。これにより長時間にわたって脂肪燃焼を促進する効果が期待できます。
またまた順序としては筋トレ→有酸素運動が一番効果的とされており、筋トレ後20〜30分後に有酸素運動をすると最も脂肪燃焼苦りつが高いとされています。
画像引用元:https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/19/040400014/040500003/
このように、朝トレはダイエットにおいて多くのメリットを提供し、健康的な体重減少に寄与する可能性があります。特に朝の空腹時に行うことで、より効果的な脂肪燃焼を期待できるとされています。
筆者自身も起床後すぐに朝トレを継続しています。
起床後すぐに軽い食事(バナナとプロテイン)を摂ってから朝トレをしたこともありますが、筆者の場合はダイエットでは空腹時の方が体重・脂肪減少の効果がありました。
個人差はあるかもしれませんがこれは実際に検証し、体感もありました。
また空腹時に筋トレを行うと筋分解が促進されるなんてことを聞きますがが筆者自身は、ベンチプレスやスクワット、ダンベルトレーニングなどで使用重量が下がるなんてことはありませんでした。
筆者の個人的な意見としては、ダイエットをする場合は「空腹時の朝トレ」をオススメします。
日本人で初めてMr.オリンピアとアーノルドクラシックに出場した、元IFBBプロのボディビルダーの山岸秀匡さんも朝の有酸素運動は「水のみ」と公言しています。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Hv0n8zCV2zA
基礎代謝をアップさせる
基礎代謝とは安静時にも消費されるエネルギーのことで、体重管理や健康維持に重要な役割を果たします。
特に朝の運動は基礎代謝を高める効果があると報告されています。
交感神経が優位に働く朝の時間に運動を行うと、血流が促進され、基礎代謝が向上します。これにより、1日のエネルギー消費量が増加し、痩せやすい体質への改善や生活習慣病の予防に繋がります。
・1日の消費エネルギー量の増加
基礎代謝が上がると、1日の消費エネルギー量が増えるため、ダイエット効果が期待できます。
例えば、基礎代謝が100kcalアップすると、1日で100kcal多く消費されることになります。1週間で700kcal、1ヶ月で2800kcal、1年で33600kcalも多く消費されることになります。
・痩せやすい体質の改善
基礎代謝が高いと痩せやすい体質になります。基礎代謝が高いと何もしなくても消費されるエネルギー量が多いため、脂肪がつきにくくなります。
・生活習慣病の予防
基礎代謝が高いと、生活習慣病の予防につながります。基礎代謝が高いと、血糖値や血圧などの値が安定しやすくなります。
このように、朝トレを行うことで、基礎代謝をアップさせる効果が期待できます。基礎代謝をアップさせることで、ダイエット効果や健康維持につながります。
メンタルヘルスの改善が期待できる
朝トレ・朝の運動、例えば「朝散歩」はメンタルヘルスの改善に大きな影響を与えるとされています。朝に行う散歩はセロトニンの活性化、体内時計のリセット、ビタミンDの生成といった複数の効果をもたらすことが示されています。
セロトニンの活性化
朝日を浴びることとリズム運動により、セロトニンの活性化されます。
セロトニンは気分や意欲に関連し、活性化することで気分が改善され、集中力が高まります。
体内時計のリセット
朝の光により体内時計がリセットされ、睡眠の質が向上します。
ビタミンDの生成
朝の日光によりビタミンDが生成され、骨の健康に寄与します。
これらの効果は、朝の運動がメンタルヘルスに与える影響を科学的に裏付けています。
朝の散歩は、うつ病やパニック障害などのメンタル疾患の治療に効果的であり、健康な人にとってもストレスの軽減や睡眠の質の向上に役立ちます。
朝の時間に運動を行うことは、精神的な健康を促進し、日々の生活の質を向上させる重要な要素と言えるでしょう。
筆者個人的にはこの効果が一番大きいです。
本当に人格が変わるぐらいのレベルで精神的に変化があります。
今までの自堕落な生活はなんだったのか?と思えるほど、周りの人からも様々な事を言われるようになりました。
「ずっと動いているイメージがある」「筋トレの事しか考えてなさそう」「ポジティブな印象」「エネルギッシュ」「元気すぎる」など様々なありがたい言葉を頂けるようになりました。
免疫力の向上
朝トレは、単に身体を鍛えるだけでなく、免疫力の向上にも大きく寄与します。
このセクションでは、日本の専門家による見解と最新の研究を基に朝トレが免疫力に与える影響を探ります。
腸の活動と自律神経の調整
順天堂大学医学部の小林弘幸教授によると、腸は「体内で最大の免疫機能」を持ち、腸の健康を保つことは免疫力を上げることに直結します。朝、特に起床後にコップ一杯の水を飲むことは、睡眠中に活動していた腸を刺激し、朝が来たことを伝える役割を果たします。これは、腸の動きを活性化し、自律神経を整えることで免疫力を高める可能性があります。
食事、睡眠、運動の重要性
名城大学の研究によれば、バランスの良い食事、十分な睡眠、そして適度な運動は免疫力を高めるのに効果的です。これらは免疫細胞を活性化し、ストレスを減少させることにより、免疫システムの効率を向上させます。特に有酸素運動は、ストレスの軽減と体温の上昇により、免疫細胞が働きやすい状態を作り出します。
適度な運動の効果
早稲田大学の鈴木克彦教授によると、運動をすると血液循環が促進され、免疫細胞や防御因子も体中を巡り、病原体や癌細胞との接触機会が増え、異物を排除しやすくなります。ただし、適度な運動が重要で、激しい運動は免疫力を低下させる可能性があるため、と言えます。
まとめ
朝トレは免疫力の向上に非常に効果的な手段です。特に、腸内環境を整えることや、バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動が免疫システムの効率を高め、健康な体を維持するのに貢献します。
睡眠の質の向上
良質な睡眠は、健康維持に不可欠です。朝トレは睡眠の質を向上させ、この重要な要素に大きく貢献します。
睡眠休養感とは何か?
睡眠の質を測る指標の一つに「睡眠休養感」があります。これは、朝起きたときにどれだけ体が休まったと感じるかを示します。国立精神・神経医療研究センターの研究では、睡眠休養感が高いほど健康リスクが低いことが示されています。朝トレは、この睡眠休養感を高める効果があります。
なぜ朝トレが睡眠の質を向上させるのか?
朝トレが睡眠の質を向上させる理由は、以下の点にあります。
副交感神経の活性化:副交感神経が優位になると、心身がリラックスし、眠りに入りやすくなります。朝トレは副交感神経を活性化し、夜の質の高い睡眠に寄与します。
体内時計の調整:朝の運動は、体内時計を調整し、日中の活動と夜間の睡眠のリズムを整えます。Business Insider Japanの報告によると、朝の有酸素運動は深い眠りを長くし、睡眠の質を高めます。
日中の活動量増加:睡眠休養感が高まると、日中の活動量が増加し、夜の睡眠の質が向上します。朝トレは、この日中の活動量を増やす効果があります。
実際の生活での応用
朝トレを生活に取り入れることで、健康的な睡眠リズムを確立し、睡眠の質を高めることができます。運動の強度は、軽いジョギングやウォーキングなど、汗を軽くかく程度で十分です。また、適度な運動は、日中のストレス解消にも役立ち、夜のリラックスした睡眠を促進します。
まとめ
朝の運動は、健康的な睡眠リズムを築き、睡眠の質を向上させる有効な手段です。副交感神経の活性化、体内時計の調整、日中の活動量の増加など、朝トレがもたらす様々な効果が睡眠の質向上に寄与します。健康的な生活のために、朝の時間を活用しましょう。
朝トレの注意点
適切な睡眠時間の確保
ケガの予防
食事のタイミング(栄養補給)運動前・運動後
水分補給・脱水症状
負荷をかけるタイミング
朝トレを行う際には、負荷のかけ方とそのタイミングが非常に重要です。
トレーニングの目的やトレーニング経験、体調などに応じて適切に調整する必要があります。
朝トレ時の負荷の設定は特に注意が必要です。朝の時間帯は体が完全に目覚めていないため、負荷をかける際には以下の点に留意することが重要です。
筋力アップを目的とする場合は、朝食後に負荷をかける
筋力アップを目的とした朝トレでは、筋肉に十分なエネルギーを与えるために、朝食後に負荷をかけるのが一般的です。朝食を抜いてトレーニングを行うと、筋肉のエネルギー不足から、パフォーマンスの低下や怪我のリスクが高まるため注意が必要です。
筆者は「筋力アップ」が目的の場合は、朝トレ前に吸収の早い「バナナ1本」と「プロテイン1杯」を摂るようにしています。「朝食」は朝トレ後に摂るようにしています。
脂肪燃焼を目的とする場合は、空腹時に負荷をかける
脂肪燃焼を目的とした朝トレでは、空腹時に負荷をかけることで、脂肪をエネルギー源として利用しやすくなります。
ただし空腹時に無理な負荷をかけると、血糖値が低下しパフォーマンスの低下や体調不良を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
筆者が「脂肪燃焼」を目的とした場合は、起床後ブラックコーヒー1杯(カフェインは脂肪燃焼効果を高める為)と朝トレ中に「水」を摂取しながら行っています。「プロテイン」や「朝食」は朝トレ後に摂るようにしています。
初心者の場合は、軽い負荷で徐々に慣らす
初心者の場合は、いきなり強い負荷をかけると、ケガのリスクが高まります。そのため軽い負荷から始めて、徐々に負荷を上げていくようにしましょう。
これは筆者自身も特に気をつけて意識しているところです。
例えば「ベンチプレス」でメインセットを「65㎏」とした場合をご紹介します。
初めはバーのみの「20㎏」を10回、次に「40㎏」を10回、「50㎏」を5回という感じでかなり小刻みにウォーミングアップを行います。こうすることで対象の筋肉に「信号」を送るようにしています。
このおかげか、大きいケガをした事は今まで一度もございません。
上記のように朝トレの負荷をかけるタイミングは、トレーニングの目的やトレーニング経験、体調などを考慮して、適切に調整することが重要です。
食事のタイミング
先程の「負荷をかけるタイミング」と重複する部分もございますが、朝トレの食事タイミングは、トレーニングの目的やトレーニング経験・体調などを考慮し、適切に調整することでパフォーマンスを向上させることができます。
以下では目的別に朝食のタイミングをご紹介します。
筋力アップを目的とした場合
トレーニングの30分〜1時間前に朝食を摂ることで、以下の効果が期待できます。
・トレーニングに必要なエネルギーを蓄えることができる
・筋肉の合成を促すタンパク質を摂取することができる
朝トレ前には糖質とタンパク質を含む軽食を摂取することが推奨されています。これは朝は就寝中の飢餓状態から復活したばかりで、体内の栄養素が枯渇しているためです。
糖質を摂取することで筋トレに必要なエネルギーを供給し、筋肉の分解を防ぎます。
適切な食事には、消化吸収の早いプロテインやバナナ、果物ジュースなどが含まれます。
また朝の筋トレ後は消化の良い食事を摂ることが重要です。特にタンパク質・炭水化物を含む食事は筋肉の成長に役立ち、太る心配は少ないです。
朝の筋トレ後に適切な食事を摂ることは筋肉の回復と成長に寄与します。全卵・鶏むね肉・白米やオートミールなどが良いでょう。
脂肪燃焼を目的とした場合
朝トレ後に朝食を摂取することをオススメします。
筆者の場合、朝トレ前には脂肪燃焼効果を高めるためにブラックコーヒーを一杯飲んでいます。
空腹時にトレーニングを行うと、体内のエネルギー源として脂肪が優先的に利用されます。また、空腹時にトレーニングを行うと、成長ホルモンの分泌が促進されるという研究結果もあります。
成長ホルモンは、脂肪燃焼や筋肉の合成を促す効果があるとされています。
ただし空腹時に無理な負荷をかけると、血糖値が低下しパフォーマンスの低下や体調不良を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
また空腹時の脂肪燃焼効果は、個人差やトレーニングの強度によっても異なります。
空腹時にトレーニングを行う場合は、まずは軽めの負荷で様子を見るようにしましょう。
学術雑誌「British Journal of Nutrition」に掲載された研究によると、空腹時の運動は通常時の運動に比べ、20%も多くの脂肪を燃焼させたことが報告されています。
また、ユタ州のブリガムヤング大学が行った研究によると、早朝に45分程度の運動を行うことで食べ物の誘惑に対する抵抗感が高まり、余計なカロリー摂取をすることなく1日を過ごせるようになることが報告されています。
これらの情報を基に、朝トレと食事のタイミングを適切に管理することで、筋力アップや脂肪燃焼の効果を最大限に引き出すことができます。
体調
朝トレを行う上で、体調管理は非常に重要です。朝トレと体調の関係は密接であり、適切な体調で朝トレに取り組むことで、トレーニングの効果を最大限に引き出すことができます。
睡眠の質の確保
朝トレを行う前には、十分な睡眠を取ることが重要です。
筆者個人的には「食事」や「トレーニングの質」より何倍も大事だと実感しております。
質の良い睡眠は、体調を整え、朝トレのパフォーマンスを向上させます。
成人であれば最低6時間、できれば8時間前後は睡眠をとるように心がけてください。
適切な栄養摂取
ダイエットや筋力アップなど目的に合わせて、朝トレ前後にはバランスの取れた食事を摂取することで、体調を良好に保ちます。
栄養不足は、トレーニングの効果を低下させ、疲労やケガのリスクを高める可能性があります。
水分補給の重要性
適切な水分補給は、朝トレと体調管理に不可欠です。脱水はパフォーマンス低下の原因になるため、十分な水分を確保することが大切です。
体調不良時の対応
体調が優れない場合は、無理をせずトレーニングの強度を調整するか、必要に応じて休養を取ることが重要です。体調を第一に考慮することで、長期的な健康を維持することができます。
朝トレと体調を適切に管理することは、健康的なライフスタイルを送る上で非常に重要です。これにより、朝トレのメリットを最大限に享受し、効果的なトレーニングが可能となります。
初心者であれば休日の朝から始めてみてはいかがでしょうか?
週に1日からでも全然OKです。
いきなりハードな運動ができなくても大丈夫です。いつもより15分早く起きてストレッチするなどから始めていきましょう!
筆者が実際に朝トレを取り入れて感じたこと
2022年ゴールデンウイーク、新たな挑戦として朝トレを取り入れた私の体験談です。
朝のルーティンとして取り入れたことで、「人生が変わる」というのは決して大袈裟ではありませんでした。
運動嫌いからの変貌
学生時代からずっと運動が苦手だった私ですが、朝トレの取り入れた事により、驚くべき変化がありました。171cmの身長で体重は最高約80kgに。
しかし朝4時の起床と有酸素運動、筋トレを経て、体重は最大で58kgまで落ち、腹筋もうっすらに現れるようになりました。
運動と仕事の両立
最初は朝の運動が仕事に悪影響を与えるのではないかと心配していましたが、実際は全くの逆。朝トレはまるで「ロケットスタート」のようで、仕事の効率が格段に上がりました。
日常生活へのポジティブな影響
朝トレを始めてから、タイムスケジュールアプリを用いた効率的な日々の管理をするようなり、本業の仕事、副業のアルバイト2つ、そして記事の執筆までこなせるのは間違いなくすべて朝トレのおかげです。
食生活と睡眠の質の向上
食事に関しても意識が変わり、栄養バランスを考えた食生活が身につきました。また、健康のために最低6時間の質の良い睡眠を確保し、休日は8時間を目指しています。
禁煙と節酒の成功
毎日の喫煙と飲酒が、朝トレのおかげで改善。禁煙は2年近く続き、毎晩350㎖を6缶飲んでいたお酒も月に1回程度に減少しました。
精神的な成長
以前はすぐに逃げ出すことが多かった私も朝トレによって忍耐力がつき、人生がより明るく、楽しくなりました。運動嫌いだった私が様々な体を動かす習い事にも挑戦するようになりました。
運動がもたらす変化
読者の皆さんにも、運動を通じてこの喜びを分かち合っていただきたいです。運動には人生を変える力があります。これだけは120%断言します。
あなたもこの機会に朝トレを始めてみませんか?最初からハードな運動ができなくても大丈夫です。
筆者も始めは、いつもより15分早く起きてストレッチをする事から始めました。
人生を変える第一歩になることをお約束します。
まとめ
朝トレは、健康と活力の向上に大きなメリットをもたらします。この記事を通じて、朝トレとそのメリット、注意点を詳しく解説しました。
朝トレと活力には密接な関連があります。朝に行う運動は1日中持続するエネルギーと活力を提供し、日常生活におけるパフォーマンスを向上させます。さらに、朝トレと健康は切っても切り離せない関係にあります。定期的な運動は心身の健康を保ち、様々な生活習慣病を予防する効果があります。
最後に何度も言いますが、朝トレのメリットを最大限に享受するためには、食事や睡眠、体調管理などの注意点をしっかりと守ることが大切です。朝トレをライフスタイルに取り入れることで、健康的で活力に満ちた毎日を送ることができます。
この記事が、あなたの朝トレへの第一歩となり、健康的な生活に役立つことを願っています。
朝トレで人生を変える1日を!
参考文献
- 朝のトレーニングの効率に関する記事 | Technogym
- 朝の運動に関する記事 | Diamond Online
- 健康な生活に関する情報 | 厚生労働省
- 朝の運動の効果に関する記事 | All About
- 空腹時の運動に関する記事 | Harper’s BAZAAR
- 運動と健康に関する記事 | Spaia
- 朝の習慣と健康に関する記事 | マイナビニュース
- 免疫力の基本と最新研究 | 名城大学
- 早稲田大学 鈴木克彦教授のインタビュー | 日本スポーツ広告協会
- 睡眠休養感の研究 | 国立精神・神経医療研究センター
- 睡眠スケジュールの整え方 | Business Insider Japan
- 朝の運動に関する記事 | 日経グッデイ